チリメーサーとSDGs目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
弊社、トマス技術研究所は「技術を通した環境改善」をミッションとしています。
その取り組みの一つである小型焼却炉「チリメーサー」は、単なる廃棄物処理装置ではありません。実はこの製品こそが、SDGsの目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」の達成に貢献する技術のひとつなのです。
今回は、チリメーサーがどのようにして“クリーンで持続可能なエネルギー社会”を支えているのか、いくつかの観点からご紹介いたします。
エネルギーを「無駄にしない」技術
チリメーサーは、ごみを燃焼処理する過程で発生する熱エネルギーを有効利用する設計がなされています。
例えば、処理時の熱を使ってお湯を沸かすことが可能です。これは特別な設備を必要とせず、装置に標準で備わっている熱交換機能によって実現されています。
つまり、ごみ処理という日常の行為が、同時に生活に役立つエネルギーを生み出す行為にもなる――これがチリメーサーの大きな特徴です。
Waste to Energyという考え方
私たちは、この仕組みを単なる副産物とは捉えていません。
「Waste to Energy(廃棄物からエネルギーへ)」という発想そのものが、持続可能な社会づくりの鍵だと考えています。
廃棄物を“ただのゴミ”ではなく、“資源”として捉え直す。燃やして終わりではなく、エネルギーとして再活用する。その姿勢はまさにSDGs7の掲げる「持続可能なエネルギー」の実現に直結しています。
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廃棄物からエネルギーへ – Waste to Energyとは
発電装置との連携で、電力供給も視野に
さらに、チリメーサーは発電装置と組み合わせることで、実際に電力を生み出すことも可能です。
災害時や離島など、外部からの電力供給が不安定な地域では、「ごみ処理」と「電力供給」を同時に行える装置として、大きな期待ができます。
弊社ではそれを実現するための技術と特許を取得しており、それらを製品化する準備をしています。
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チリメーサー×発電 – 離島での応用
廃油の再資源化にも対応
もうひとつ、SDGs7に関わる重要な取り組みが「廃油の再資源化」です。
飲食店などで使われたグリーストラップの油を、そのまま廃棄するのではなく、現地で処理し、オイルや堆肥として再利用できる技術を開発しています。
これにより、
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廃油の輸送コスト削減
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焼却燃料などとしての再活用
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環境負荷の低減
といった効果が見込まれており、地域で完結するエネルギーの循環モデルとして注目を集めています。
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離島での廃油再資源化プロジェクト
最後に
SDGs目標7が目指す「クリーンなエネルギー」とは、再生可能で、誰でも使えて、環境負荷の少ないものです。それは大規模な発電施設だけが担うものではありません。
小型でも、現場で使える。生活や地域に根ざしている。
そうした技術のひとつひとつが、持続可能な社会を支える礎になります。
トマス技術研究所は、これからも“環境改善とエネルギーの両立”を目指した技術開発を進めてまいります。そして、小さな現場からでも世界の目標に貢献できることを、これからも証明していきます。