焼却処理で始める産業廃棄物処理業の基本~許可と設備導入のポイント~

産業廃棄物処理業の基本

「産業廃棄物の処理業を新たな事業として始めたい」
「焼却処理を中心にした処理業に興味がある」

そんな方にとって、最初の壁となるのが「許可」と「設備」です。

この記事では、初めてこの業界に触れる中小企業の経営者の方にもわかりやすく、必要な許可の種類や取得の流れ、そして焼却炉を選ぶときのポイントを簡潔にご紹介します。

焼却処理には「産業廃棄物処分業」の許可が必要

他社から預かった廃棄物を焼却処理するには、「産業廃棄物処分業(中間処理業)」の許可が必須です。これは都道府県や政令市が発行するもので、無許可で営業すれば重い罰則を受けることになります。

許可取得のステップ(ざっくり5段階)

  1. 講習会の受講:まずは産業廃棄物処理業講習会を受けて修了証を取得します。

  2. 欠格要件の確認:過去に法令違反がないか、反社会的勢力との関係がないかなどを確認。

  3. 書類準備:許可申請書・事業計画書・施設の図面・会社登記など多数の書類を揃えます。

  4. 行政への申請:提出先は都道府県または政令市。審査には数ヶ月かかることも。

  5. 許可証の取得:無事に審査を通れば許可証が発行され、事業が始められます。

注意点として、焼却設備を設置するためには「処理施設設置許可」が別途必要になるケースもあります。処理能力や立地によって要・不要が変わるため、早めに自治体と相談することをおすすめします。

設備選びのポイント:小型・低公害モデルが人気

設備選びは、処理業成功のカギを握る重要な工程です。ここでは導入時に押さえておきたい主なポイントを紹介します。

① 処理するごみの種類と量を明確に

木くず・紙くず・プラスチックなど、自社が扱う予定の廃棄物に対応できる焼却炉を選びましょう。処理能力(kg/hや1日あたりの処理量)も重要です。

② 小規模から始めやすい機種を選ぶ

最近はコンパクトで設置しやすく、家庭用電源で動くような小型焼却炉もあります。こうした機種は設置許可が不要な場合もあり、スタートしやすいのが魅力です。

③ 煙や臭いの少なさは超重要

住宅地や人が多い地域で使うなら、無煙・無臭設計のモデルを選ぶとトラブルが避けられます。最近はダイオキシン類の排出量が法定基準の50分の1以下というモデルもあります。

④ 安全性と操作性もチェック

初心者でも扱いやすい全自動式や、安全装置付きモデルが多数出ています。ボタン1つで点火・消火できるものもあり、現場での負担が少ないです。

⑤ ランニングコストも確認

導入価格だけでなく、燃料費・メンテナンス費・消耗品なども含めたトータルコストで検討しましょう。

導入・許可のサポートがあると安心

「手続きや法令対応が不安…」という方は、導入から運用までサポートしてくれる焼却炉メーカーや行政書士に相談するのが安心です。

  • 処分業許可の行政手続きのサポート

  • 操作説明・現地立ち会い

  • アフターサポートや点検対応

など、初めてでもスムーズに始められる体制が整っている企業も多く存在します。

弊社では、それらのサポートも行っています。

最後に:法令順守と信頼される運営を

焼却処理業は、地域の環境に関わる責任ある事業です。だからこそ、きちんと許可を取得し、安全に、そして地域に信頼される運営を行うことが重要です。

専門家や経験者の力を借りながら、無理なく始められるスケールから事業を育てていく。それが、これからの産業廃棄物処理業に求められるスタイルなのかもしれません。

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