オリオンビール株式会社 様

2025年10月

煙のない焼却炉で、地域にも環境にもやさしいごみ処理を

沖縄を代表する企業として、地域とともに歩み続けてきたオリオンビール株式会社様。環境への配慮は、製品づくりだけでなく、会社から出る一般廃棄物の処理方法にも反映されています。そんな同社が採用したのが、株式会社トマス技術研究所の小型無煙焼却炉「チリメーサー®」です。導入から約20年。現在は2代目のチリメーサーを活用し、よりクリーンで効率的なごみ処理を実現しています。今回は、その導入の背景と実際の使用感についてお話をうかがいました。

煙と環境対応に悩まされていた導入前

オリオンビール様では、かつて他社の焼却炉を使用していました。しかし、燃料の消費が多く、さらに「煙がすごく出て、近隣住民というか、そこからクレームとかが相次いだ」という課題があったそうです。ちょうどISOを取得したばかりの時期で、「クレームにちゃんと対応していこう」という意識が高まっていたタイミングでもありました。そのような背景から、「煙の少ない焼却炉がないか」と検討を進め、トマス技術研究所のチリメーサーに出会いました。環境への配慮と地域との共存を両立する設備として導入が決まったのです。

導入後に実感した「煙の少なさ」と安定した運転

導入後、担当者はチリメーサーの燃焼性能について「煙の対応具合っていうか、その細かく噴射したりして、煙の対応をしてるなっていうのは感じております」と語ります。以前の焼却炉では、燃焼のバランスが崩れるとすぐに煙が発生していたそうですが、チリメーサーはその制御がしっかりしており、安定して焼却できるようになりました。「焼却のバランスですかね。木でしたりビニールでしたり、そういったもののバランスを崩しちゃうと、ちょっと煙が出にくいなっていうのがあったりはしました」と、燃焼管理の工夫も語ってくださいました。

トマス技術研究所では制御盤やノズルを細かく改良しており、そうした改良が現場での実感につながっているようです。「プログラミングとか制御盤のところで改良している部分があると聞きました。だから、結果的に煙の制御がよくなったのだと思います」と担当者。メーカーと現場が協力して改善を重ねた成果が、日々の安定稼働を支えています。

想定以上の耐久性。10年間使い続けた安心感

初代チリメーサーは、およそ10年にわたって使用されました。「当初は7〜8年ぐらいが目安かなという感じでしたけど、結果的に10年ぐらいまで使えました。延命って言ったらあれですけど、長持ちしてできたというところは良かったと思います」と担当者。設備の耐久性だけでなく、「年に一回メンテナンスしていただいていた」ことで、安心して使い続けられたといいます。トマス技術研究所の定期点検とフォローが、長期稼働の大きな支えになっていました。

使い慣れた安心感と確かな信頼

今回の更新にあたっては、他社製品も検討したそうですが、最終的に再びチリメーサーを選びました。「いろいろ見積もりとか取って、他の業者さんも調べたんですけど、やっぱり使い慣れてるものがいいかというところで、最初からもうチリメーサーで決めていました」と担当者。長年の使用実績と信頼感、そして操作性のわかりやすさが、再導入の決め手になりました。

現場を支える手厚いメンテナンス対応

オリオンビール様が特に高く評価しているのが、トマス技術研究所のメンテナンス対応です。「メンテナンスは年に一回してもらっています。担当の方がすごくよくしてくれて、ちゃんと分かりやすく説明してくれるので安心です」と話します。また、日常の操作指導についても「その都度講習みたいなこともあったりして、操作がわからないところも細かく教えてもらえます」とのこと。不具合が起きた場合も「すぐ対応してくださいますし、県内なので連絡したらすぐ来てくれるので安心です」と、対応の速さにも満足されています。

こうしたフォロー体制があることで、担当者は「点数をつけるなら百点中九十点くらい」と語ってくださいました。「不具合があっても安心できる」「質問しやすい」「説明が丁寧」といった言葉からも、トマス技術研究所のサポートへの信頼が伝わってきます。

現場の声を反映する改良への期待

大きな不満はないものの、「覗き窓のススがつきやすい」という点については改善の余地があると話されました。「ススが出やすい燃やし方をしているのかもしれませんが、拭くのがちょっと大変で。高温になっているから湿ったウエスで拭くと焦げついたりするんですよね。もう少し高温になりにくいような仕組みになるといいと思います」とのこと。現場で実際に使用しているからこそ出てくる貴重な意見であり、トマス技術研究所でも今後の改良に生かされています。

焼却から“再資源化”へ。次のステップを見据えて

インタビューの終盤で担当者は、「熱回収を含むエネルギーの有効活用、さらには再生可能エネルギーの導入・展開に向けたトマス技術研究所様の専門的な知見と技術力に期待を寄せております」と今後の展望を語ってくださいました。焼却の熱を再利用し、より持続可能な資源循環の仕組みを構築する――その構想の中にも、チリメーサーの技術が生きています。

チリメーサー導入で得られた成果

オリオンビール様では、チリメーサー導入によって、煙や臭気の問題が改善され、地域への配慮が格段にしやすくなりました。さらに、耐久性とメンテナンス性の高さにより、10年以上の安定稼働を実現。操作性や燃費も向上し、廃棄物処理を自社で完結できることでコスト削減にもつながっています。担当者の言葉どおり、「長持ちしてよかった」「安心して使える」という信頼の積み重ねが、チリメーサーの大きな価値を物語っています。

環境への配慮が企業の信頼を育てる

オリオンビール株式会社様のチリメーサー導入は、単なる設備更新ではなく、企業姿勢を象徴する取り組みです。環境への配慮と地域社会への責任。その両立を図ることで、より強い信頼関係を築いています。「環境に配慮しながら、自社で責任を持って処理できるのが安心」という担当者の言葉には、ものづくり企業としての誇りがにじみます。チリメーサーは、ただの焼却炉ではなく、企業が社会とともに持続可能な未来を築くための“環境パートナー”。オリオンビール様の現場でも、これからも静かに、そして力強くその役割を果たしていきます。

 

お客様企業情報

企業名 オリオンビール株式会社
本社所在地 沖縄県豊見城市

 

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