株式会社常武電気工業 様
2025年9月

株式会社常武電気工業様は宮古島で電気工事を行っている事業所です。
宮古島では2024年に2つしかない産業廃棄物業者の1社が業務停止になり、島の事業所はゴミ処分に大変困った状態でした。
そんな中、同社のゴミ処分担当である川満様にチリメーサー導入前の困りごとや、導入後のことなどをお伺いしました。
導入前の悩み ― 高額な処分費と選択肢の少なさ
建設や防水の仕事をしていると、必ず発生するのがMBCや防水材といった廃棄物です。大手のゼネコンであれば資金力があるので処分業者に任せることができますが、私のような個人事業者や小規模工事を請け負う立場では、処分費が大きな負担になっていました。
特に離島や地方では処分業者が限られており、独占的な状態になることもあります。そうなると競争がなく、処分費は高止まり。私もこれまで何度も「もう少し安くならないものか」と頭を悩ませてきました。小規模な工事でも廃材の処分費用は決して小さくなく、仕事の利益を圧迫します。
「自分で処理できる設備があればいいのに」とずっと思っていましたが、法律や環境問題を考えると野焼きはできません。どこかで解決策を探し続けていたのです。
チリメーサーを知ったきっかけ
チリメーサーのことは数年前から知っていました。テレビやネットで紹介されているのを見て「これはいいな」と気になっていたんです。その後、妹から「講習会があるよ」と教えてもらい、実際に見学に行くことができました。
実物を見ると「これなら安心して処分できる」と確信しました。価格も相談に応じてもらえたこともあり、思い切って導入を決断しました。
長年「欲しい」と思っていたので、ついに手に入ったときはとても嬉しかったですね。
決め手は「煙が出ないこと」
焼却炉を使う上で一番気になるのは「煙」です。黒煙が出ると見た目にも悪く、近隣から苦情が出る原因になりますし、「有害物質が出ているのでは」と心配されても仕方ありません。
チリメーサーはこの点が大きく違いました。実際に見てみると、煙が白く、黒煙はほとんど出ません。周囲に迷惑をかけることなく、環境にも配慮しながら処理できる点が購入の一番の決め手となりました。
「煙が少ない」「臭いがない」――この安心感があるからこそ、自信を持って使えます。
実際に使ってみての感想
導入後は、ため込んでいた廃材をすぐに処理できるようになり、気持ちがとても楽になりました。これまでは「どこに持っていこうか」「いくらかかるだろうか」と悩む時間が多かったのですが、それがなくなっただけでも大きな効果です。
もちろん、小型炉なので間口が小さく、廃材を細かく切る必要はあります。しかしこれは逆に「燃料効率が良い」というメリットにもつながっています。大きな炉だと余計な燃料を消費しますが、小型だからこそ無駄がありません。事前に切って準備しておけば作業もスムーズです。
また、灰の処理も想像以上に簡単でした。燃え残りが細かくなり、処理後の灰は少量。断熱材や金属など分別が必要なものも、思った以上にきれいに分かれるので扱いやすいです。
正直に言うと、最初は操作に少し戸惑いました。押し出し棒の扱いなど細かい部分で「あれ、どうするんだろう」と悩むこともありましたが、使っていくうちに慣れてきます。今では安心してスムーズに使えるようになりました。
導入してからは「やっぱり買ってよかった」と心から思っています。
導入して感じた広がる可能性
チリメーサーを実際に使ってみて、「これは学校や地域でも役立つはずだ」と強く感じました。もし補助金などを活用して学校ごとに設置できれば、現場の負担は大きく減るでしょう。
また、離島や小さな集落でも活躍すると思います。これまで野焼きで済ませていたところも、今は法的に難しい。しかし、チリメーサーのように環境に配慮した合法的な方法があれば、地域全体でクリーンに処理できます。
自治体が補助を出して普及を後押しすれば、不法投棄や違法焼却も防げる。そんな未来が広がるのではないかと思います。
今後への期待
もし許可を取って事業として運営できるなら、もっと大きなチリメーサーを導入して、地域のごみを一手に引き受けたいという気持ちもあります。それほど、実際に使ってみての信頼感は大きいです。
現在は個人での利用ですが、「これが地域単位で導入されれば本当に便利だろうな」と強く感じています。行政や自治体と連携して進めていければ、地域全体が助かるはずです。
最後に
チリメーサーを導入してからというもの、仕事の効率も気持ちの安心感も大きく変わりました。これまでは「捨て場所をどうしよう」「処分費がどれだけかかるか」と頭を抱えていたのが、今ではスッキリと解決しています。
もちろん、全自動タイプのような上位機種も気になりますが、今の機種で十分満足しています。小型で扱いやすく、燃料効率も良い。何より「煙が出ない」「安心して処理できる」というのが一番の魅力です。
正直に言って「欲しくて仕方なかった製品」でした。実際に導入してみて、その期待を裏切らないどころか、想像以上の満足感を得られています。
「いい商品ですよ」と自信を持って言えますし、同じように廃棄物処理に悩んでいる方にはぜひおすすめしたいですね。
2025年9月