ゴミ焼却とSDGs:持続可能な未来を目指して
私たちが日々直面するゴミ問題。処理の仕方一つで環境への影響が大きく変わります。
環境負荷を最小限に抑える取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)の実現にも直結しています。
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、2015年に国連が採択した、2030年までに達成を目指す17の目標と169のターゲットからなる国際的な枠組みです。
SDGsの特徴は、先進国も途上国もすべての国や地域が対象であり、政府や企業だけでなく、私たち一人ひとりが取り組むべき課題として掲げられていることです。
以下は、SDGsの17の目標のタイトルです:
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任 つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
チリメーサーとSDGs
ゴミ焼却処理に関係するSDGsの目標の中から、小型ゴミ焼却炉「チリメーサー」を活用した視点で関連する目標をピックアップし、詳細に説明します。
目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
「チリメーサー」は、ゴミの焼却時に発生する熱を再利用する「サーマルリサイクル」の仕組みを備えています。
この技術は、排熱を利用して給湯、発電を行うなど、廃棄物処理と再生可能エネルギーの活用を組み合わせた画期的な取り組みです。
これにより、ゴミ焼却から生じるエネルギーを無駄にせず、地域の持続可能なエネルギー供給をサポートします。
目標11:住み続けられるまちづくりを
小型焼却炉「チリメーサー」は、住民が抱える廃棄物処理の課題に直接応える解決策です。
特に以下の点で、目標11に貢献します:
廃棄物処理の効率化:小型で高性能な焼却炉を用いることで、自治体や企業の廃棄物管理が効率化されます。
地域社会への安全性:ダイオキシン類やCO2排出をほぼゼロに抑えることで、都市部や郊外での使用も安心して行えます。
災害時の活用:災害時に発生する大量のゴミを迅速かつ安全に処理できるため、住み続けられるまちづくりに不可欠なインフラとなります。
目標12:つくる責任、つかう責任
「チリメーサー」は、ゴミ処理における「つくる責任、つかう責任」の実践を支えます。
廃棄物の発生抑制:焼却後に発生する灰は、さらにリサイクル可能な形で活用されるため、ゴミ全体の削減につながります。
持続可能な資源利用:排熱をエネルギーとして再利用することで、資源を有効活用し、廃棄物の無駄を最小限に抑えます。
企業や自治体の責任ある処理:環境に配慮したゴミ焼却が可能となり、事業者や自治体がSDGsの目標達成に貢献できます。
目標13:気候変動に具体的な対策を
ゴミ焼却におけるCO2排出を極限まで削減する「チリメーサー」は、気候変動への対応において重要な役割を果たします。
温室効果ガス削減:従来の焼却炉と比べ、CO2排出をほぼゼロに抑えることで、地球温暖化の進行を防ぎます。
地域での循環型社会の実現:排熱を利用して地域でエネルギーを循環させる仕組みは、地球環境への負荷を大幅に低減します。
「チリメーサー」を通じた未来への取り組み
これらのSDGs目標を達成するために、「チリメーサー」は単なる焼却炉としてだけでなく、環境保護と資源循環を可能にする設備として活用できます。
地域社会や事業者がこの技術を活用することで、持続可能な社会を共に築くことができればと思っています。
SDGsの実現は一企業だけの力では困難です。
地域や企業、個人が一丸となり、小さなアクションを積み重ねることが鍵となります。
トマス技術研究所では、技術を通じて環境改善を目指していますが、それを活用してもらえる社会全体の協力があってこそ、持続可能な未来が築けます。
環境問題に取り組む姿勢や行動は、一人ひとりが「自分にできること」を考え実践することで広がり、社会全体の変化につながります。
持続可能な社会をいっしょに目指しませんか?
弊社は、2022年に沖縄県の「おきなわSDGsパートナー」として登録され、地域や海外での様々な活動を通じて、持続可能な社会づくりに貢献することを目指しています。
詳しくは、当社のSDGsへの取り組みをご紹介しているページをご覧ください。
https://thomasgk.com/sdgs/