離島の飲食店を支える新技術|琉球新報2025/04/11掲載
琉球新報2025/04/11に掲載されました!
以下は記事の要約です。
離島の飲食店を支える新技術──トマス技術研究所が廃油再資源化装置の開発に着手
うるま市にあるトマス技術研究所は、離島やへき地で発生する廃油を現地で処理し、再資源化するための装置の開発に取り組んでいます。
離島地域の飲食店では、厨房から出る汚水の中に含まれる油分を除去する「グリストラップ」にたまる廃油の処分や輸送に、多くのコストがかかっており、経営を圧迫する要因となっています。このような背景から、廃油を現地で再利用したいというニーズが高まっているのです。
こうした現場の声を受けて、トマス技術研究所は、廃油をその場で処理し、再びオイルや堆肥として利用できるようにする装置の開発に乗り出しました。
現在は、プラントシミュレーターを使った設計検証の段階にあり、今後数年以内の実用化を目指しています。
福富健仁社長は、「離島にはグリストラップ廃油を処理できる施設がなく、大きな課題になっている。私たちは、数年後の実用化に向けて、装置の開発を進めている」と話しています。