またもや世界初!LPガスのガスボンベなどを扱う業者様は必見!

コロンブス11月号の記事より

トマス技研またもや世界初!
確かな知識と技術、そして閃きで難問解決!

沖縄県のものづくりのリーディングカンパニーとして活躍するトマス技術研究所(うるま市·福富健仁代表)は、「自然を守る。技術で社会に貢献する」を企業理念に、煙やダイオキシンがほとんど出ない超小型焼却炉「チリメーサー」でゴミ処理という課題を解決してきた。

10月15日に完成したのは「ガスメーサー」。これまでは廃棄するガスボンべのガス残渣だけを燃焼処理させてきた。その燃焼を活用して、ボンべの底に溜まった「ペンタン」と呼ばれる粘度のある液状の廃棄物と他のゴミをー緒に燃やそうという装置だ。ちなみに、「ペンタン」とは、LPガスのガスボンベや事業者向けの大型のガスタンクを廃棄する際にはかならず処理しなければならないもの。ところがこの「ペンタン」は大変な異臭を放つため、通常は固めてから慎重に回収し、産廃として処理業者に出しているものだそうだ。

今回のトマス技研への依頼は県内のガス販売会社から。「ガス残渣を燃やす際に、社内の廃棄物も燃やすことはできないか、ついでに困りものの『ペンタン』も処理したい」というものだった。依頼を聞いた技術スタッフが困ったのは「ペンタン」の処理だった。1滴でも地面に垂らしてしまうと、周囲数十メートルの範囲まで臭いがするため、扱いにも神経を使う。試しにトマス技研の敷地にたらしてみたら「鼻が曲がるようなというか、強烈な臭いに鼻がどうにかなりそうだった」そうだ。

この「ペンタン」と他のゴミを燃やすために炉内の温度を上げなければならない、その過程で「ペンタン」のガスが揮発し「臭い」がでて
くる。これをコンピューターで制御し「臭い」が出てこないようにしたのだ。試運転の日、着火時から一切の臭いもなく、ゴミを燃やしてもまったく支障もでなかったという。思わず技術スタッフからは「やった!」の歓声があがったという。

1基3役のスグレモノを開発することができたトマス技研、燃焼工学にもとづいた知識とこれまでの技術が実った一瞬だった。これまでも「タタミメーサー」や「廃油メーサー」、長椅子まで処理できる「ファニュチャーメーサー」など、さまざまな課題を解決し積み重ねてきた。その粘りの精神と経験が生きた。これでまたひとつ、トマス技研の守備範囲が広がった。

 

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