「チリメーサー」沖縄から世界へ!モルディブ でチリメーサーの本領発揮!
コロンブスの記事より
「チリメーサー」沖縄から世界へ
モルディブ でチリメーサーの本領発揮❗️
コロナ禍で待ちつづけた島の人々の救世主に‼️沖縄県のモノづくりを牽引するトマス技術研究所(沖縄県うるま市:福富健仁代表)は「自然を守る。技術で社会に貢献する」を企業理念に、煙が出ない、ダイオキシンがほとんど出ない超小型焼却炉「チリメーサー」を開発して20年。
現在では県内すべての離島に「チリメーサー」が導入されており、各島でテキパキとゴミを処理している。2016年にはJICA(国際協力機構)の中小企業海外展開支援事業 普及実証事業「島嶼地域における環境に配慮した小型焼却炉の普及実証事業」で、インドネシアのバリ島にある病院に医療廃棄物の2次感染を防ぐために導入された。
その後、19年に開催されたG20大阪サミットの政府広報展示ブースでは、JICAの優れた案件(グッドプラクティス)として発表された。
同年12月には外務省の「草の根無償資金協力事業」に採択され、モルデイブ国ホルドゥー島にチリメーサーが導入されることに。
20年6月の事業完了を目指して製造など準備をすすめていたが、その矢先、新型コロナウイルスの世界的なまん延により、導入が一時中断してしまった。そして23年12月14日、「チリメーサー」はいよいよモルディブヘ向けて出発し、24年2月2日、首都マレに到着。
その後、 14日にはマレ港を出発して夜には設置場所であるホルドゥー島に着き、17日に工事が完了した。ホルドゥー島は首都マレから北176kmに位置する面積22ha、人口2208人(男性1125人、女性1083人)、世帯数331戸のヌーヌ環確の住民島だ。
これまで島ではゴミの適切な処理場がなく、ポイ捨てが常習化していた。
そこで18年から家庭ゴミの収集を開始し、野焼きを中止しようと島民あげて努めてきた。
また、ゴミの分別も行い、処分が必要な廃棄物は外島へ運搬し焼却していた。
しかし、毎月1回の収集がスケジュール通りに行われないこともあり、 「20年1月に訪問した際には5カ月間も収集されず、廃棄物は野積みされ、一部には野焼きの痕跡もあった」と椙富社長。さすがに島民から「風光明媚なこの島を汚すな」と声があがり、チリメ ーサーの到着には喜びもひとしおだったという。
これからの「チリメーサー」の活躍に注目していきたい。
アジアのドリームアイランドモルディブ共和国
モルディブ共和国(英連邦加盟国)はインドとスリランカの南西部のインド洋に点在する1192の小さな島や環礁からなる国。
全島をあわせても東京23区の約半分の国土だ。
人口は51.5万人(2021年モルディブ政府資料)。首都はマレ。漁業及び観光が主な産業で、とくに観光はGDPの22.5%( 22年現在)を占める外貨獲得の主要財源だ。
1島1リゾ ート 計画に基づき1192島のうち159島がリゾート島となっている。
外務省によるとモルディブは伝統的な親日国で、8本にとってもシーレーン上の要衝に位置し、地政学的にも重重要であり、「 脆弱性への対応と持続可能な経済成長への支援」を援助の基本方針に渇げ、「 地場産業の育成」と「環境・気候変動対策・防災」を重点分野としている。
20年1月6日、対モルディブ草の根無償資金協力「ヌーヌ環礁ホルドゥー島ごみ管理施設整備計画」に関する贈与契約署名式が行われ、沖縄県のトマス技術研究所製造の無煙・無害焼却炉「チリメーサー」が住民島に骰置された。
以後、島内で医療廃棄物や使用済みおむつなど不衛生廃棄物が処理されている。